目次
「バイノーラルマイクほしいんだけど」「よし、作れ!」
こんばんは!大晦日だよカタリナです。
今年もあと2時間ほどで終わるというのにバイノーラル録音を上手に撮るために寒空の下をウロウロしてきました。
なぜこんなことになっているかというと、なにげなく「バイノーラルマイクほしいなぁ~」と検索していたら何万円もするとわかったからです。
そして、夫から「お前自分で作ってみろ」という一言が。
自作するのなら材料は買ってやるからやるだけやってみな、ということで、とりあえず「バイノーラルマイク 自作」で検索して部品の注文だけしておいたのでした。
まるで音の3D!こんな風に立体音響が録音できる
結果からいうと、大成功とまではいかないけれど、なかなかの出来でした。
この録音をきいてみてください。(イヤホンかヘッドホンで聞いてくださいね)
ちゃんと立体的に聞こえます。もう嬉しくてテンション上がりまくりのまま、マイクを耳に引っ掛けて磯丸水産に浜焼きを食べに行ってきました。そして歩いている最中や、ダイソーの店内や、磯丸水産で浜焼きをしている音を録音しまくったのでした。
が、しかーし!
むき出しのマイクを耳に引っ掛けた上に髪の毛をおろして歩いていたことと、ケーブルとコートの擦れによる雑音のせいで残念な録音に。髪の毛とマイクが触れるってだめなんですね。
そんなことすら知らずにいましたが、それでも一応バイクの音やひとの足音話し声などは立体的に聞こえました。
素晴らしいです。(コンデンサーマイクが)
というわけで、帰宅してから家にあるモノでカチャカチャ音を出して録音したものをアップロードしてみました。
これを書きながらヘッドホンで聞き直していますが、わりと距離感とか位置とか、空間の広がり?みたいなものを感じます。途中でフリスクを振ったり紙を破いたりしている音もいい感じ。
一方、スーパーのビニール袋をクシャクシャした音は予想よりも位置がわかりませんでした。これは要研究かも。
なんと一組100円!購入したのものは秋月電子のコンデンサーマイクだけ
今回購入したものはこの、小さい丸い物体。
コンデンサーマイクというそうです。
納品書を見ると秋月電子通商という会社の、《エレクトレットコンデンサーマイク(ECM) WM-61A相当品》 という名称の品です。そのしたに XCM6035-2022-354R と書いてあります。
このコンデンサーマイクとやらが、2つ(両耳分)で100円という激安価格だったので2組分買いました。
他に用意するものは、いらないマイク。これは以前クリップ式の音楽プレイヤーを買ったときにおまけで付いてきた耳掛けつきのインナーイヤータイプイヤホンを再利用。
そして、半田ごて、ペンチ、作業台なども必須ですが、これはたまたま家にあったのでそのまま使いました。
作業時間は、いろんなウェブサイトを参考にしながら1時間ほど。
そして、外出して帰ってきたら一箇所はんだが外れていたのでさきほどもう一度はんだ付けしました。
生まれて初めてのはんだ付けにしてはまあまあ?
とはいえへたくそなせいで音質もイマイチなのでした。これは練習あるのみです。
そもそもバイノーラル録音ってなに?
この、自作バイノーラルマイク。みなさんのブログ記事を読んでいるときは、なぜいちいち耳につける必要があるのだろう?と疑問に思っていたのですが、そういう仕組みなんですね!
実はあまり良くわかっていないのですが、Wikipediaによるとこういうことです。
バイノーラル録音(バイノーラルろくおん、 英語: Binaural recording)とはステレオ録音方式の一つで、人間の頭部の音響効果を再現するダミー・ヘッドやシミュレータなどを利用して、鼓膜に届く状態で音を記録することで、ステレオ・ヘッドフォンやステレオ・イヤフォン等で聴取すると、あたかもその場に居合わせたかのような臨場感を再現できる、という方式である。
バイノーラル録音 – Wikipedia より引用
たぶん、人間の頭部の音響を再現するためには人間の頭部をつかわにゃいかんに決まってる、と。そういうことのようです。
ダミーヘッドマイクはやっぱりすごかった
むかし、ダミーヘッドマイクというもので録音された自己啓発プログラム音声を聞いたことがあります。
当時のわたしは初めての臨場感にものすごく笑いまくったのでした。なんだかくすぐったくて。
その臨場感には流石にかなわないのですが、あのマイクは100万円するときいたことがあるので、100円で自作できるのならこれはこれで上等だわ!とひとり悦に入っています。
当時、初めてバイノーラル録音をきいた日、わたしの反応はこんな感じ。
2013/03/01 Fri. 23:05
バイノーラル録音ッ!!
今思うとくすぐったがりすぎ、笑いすぎという気もしますが、ほんとうにくすぐったかったんですよ。
やっぱりダミーヘッドマイクというのは高いだけあってものすごい威力なのだな、と再認識しました。
今後の課題は、銅線部分とはんだのまわりをどのように固定するか。そして、どんな絶縁体を使うのか。ということです。
いまはなーんも考えていませんのでむき出しのままです。
とりあえず、今年はここまで。
2017年はもっと電子工作にハマっていく予感がします。
さいごに
「バイノーラルマイク 自作」で検索するとそれはもうたくさんのサイトや動画が出てきますし、最近ではわりと安いものも売られているらしく、アマゾンのページもヒットします。
それでも、自分ではんだ付けをしてなにかを作るというのは非常に面白い!と思いました。だって、大晦日だというのにこんなに楽しい気持ちで夢中になっているのですから。
もう一組のコンデンサーマイクはもっとクオリティの高い作業をして、ぜひとも自作ダミーヘッドマイク的なものを作りたいです。
イメージとしては、こんな感じ。
カチューシャかなにかにマイクを固定してなんとかなりませんかね。
とりあえず、来年はこれを目標にしてみたいと思っております。というわけで、続編も乞うご期待!!
Special Thanks
コンデンサーマイクの存在を知って、秋月電子で買えることや、作り方、はんだ付けのコツなど、今回は非常に多くのサイト・動画で勉強させていただきました。
ここに、特に参考になったサイト・動画をリンクしておきますので、もし自作バイノーラルマイクに興味を持たれた方がいらしたら、ぜひ、やってみてください!
《以下外部リンク・順不同》
@nifty:デイリーポータルZ:168円で立体的に録音する
WM-61Aを使用した激安自作バイノーラルマイク / DIY Binaural Mic – YouTube
WM-61Aでバイノーラルマイクを自作する – Stella-dian
以上です。
読んでくださった方も、ありがとうございました。
ではではみなさま、どうぞよい年をお迎えくださいませ!!